明けましておめでとうございます。
写真は昨年完成した「みくまりの家」です。木、土、草、石など、自然の素材を生かしました。
今年も引き続き心地よい住まいづくりに取り組んでいきます。
本年もどうぞよろしくお願い致します。
【みくまりの家】
畳が入り、昨年の9月から少しずつ積み上げてきたものがようやく完成しました。
ほのかない草の香りと優しい手触り、心地よい風が通り抜けます。
木、土、草、石、それぞれの特性を生かして住まいを作ること、伝統の技術と工夫は素晴らしいです。
これからもどんどん挑戦していきたいと思います。
【みくまりの家】
足場が取れました。
漆喰と杉板の外壁。木製建具で作った南側の大きな開口が気持ちよいです。
あともう少しで完成です。最後までしっかり仕上げたいと思います。
伝統構法「木と土の家」の住まいづくり。第9回は「階段の刻みと組立て方」です。
無垢の木から作る階段の作り方をまとめました。
真壁の納まりで柱や梁に直接刻むところもあり、失敗できないので緊張しました。造作工事の最も難しいところなので、無事に納めることができてほっとしています。
伝統構法「木と土の家」の住まいづくり。第8回は「土壁塗り」です。
木を格子状に組んだ「木小舞」に土を塗っていきます。 土は乾くのがとてもゆっくりなので、少しコツをつかんで時間をかければ誰でも塗れますよ。今回はお施主様たちとも土壁塗りをしています。子供たちも窓下1枚塗りました。
土には藁を混ぜて寝かせてあるので、納豆と同じように発酵して、粘りが出ます。このネバネバが家と体に良いんです。調湿機能も抜群で、快適な住まいになります。
伝統構法「木と土の家」の住まいづくり。第7回は「伝統構法の建前」です。
伝統構法の建前の特徴は「貫で柱をつなぐこと」、「長ホゾ込み栓差し」、桁と梁の高さをずらす「折置き組」です。木を傷つけないように「手起こし」(人力)で組立てました。木の靭性を生かすようにカケヤで少しずつ締め固めていきます。
建前から屋根仕舞いまで大工7人学生2人で2日かかりました。2日目は少雨の中での作業で撮影できなかったので、1階部分の組立てが主な内容となっています。
ボルトで固める在来工法とは違う、伝統構法の木組みのコツや魅力が少しでも伝わればうれしいです。
【みくまりの家】
木小舞下地が完成して、土壁塗りが始まりました。今日はお施主様ご家族と土壁塗り体験をしました。最初は土の重みと粘りに苦戦しますが、だんだんコツがわかると楽しくなります。この土の感触、香りを直に体験してもらうことが土の良さを知ってもらうには一番だと思っています。
土には藁を混ぜて寝かせてあるので、納豆と同じように発酵して、粘りが出ます。このネバネバが家と体に良いんです。ボードとビニールで壁を作りより、小舞と土で壁を作れば、シックハウスの心配をせずに安心して暮らせます。調湿機能も抜群なので、日本の気候にあった快適な住まいになります。
広島にはとても良い土壁屋さんがいるので、頼めば配合して寝かせた土をダンプで運んでくれます。少しコツをつかめば誰でも塗れるようになるし、安全な素材なのでDIYにも向いてます。
これからはもっと住まいづくりに土を使うと良いと思います。おすすめは土壁の外に断熱材を入れることです。わからないことは聞いてもらえれば。ぜひ挑戦してみてください。
伝統構法「木と土の家」の住まいづくり。第6回は「基礎コンクリート一体打ち」です。
基礎の強度、防水性、防蟻性を高めるために、土間と外部立上りを一体で打ちます。蟻道になるので化粧モルタルなしでコンクリート打ち放し仕上げ、天端レベラーも同じくなしで金ゴテ仕上げです。
シームレスなコンクリートの器が安心・安全な暮らしを支えます。
【みくまりの家】
9月から取り組んてきた新築の刻みもラスト3本。
年末に建前予定で、棟梁にとっては答え合わせ。不安と期待が入り交じります。気持ち良く年越しできますように!
伝統構法「木と土の家」の住まいづくり。第4回は「通柱の墨付け、超仕上げ」です。
墨付けで一番難しい通柱。今回はそんな通柱の墨付けから、超仕上げの様子までをまとめました。
【みくまりの家】
伝統構法「木と土の家」の住まいづくりの様子をシリーズで発信していきます。第1回は墨付けを始める前につくる「1/30の軸組模型づくり」です。
墨付けの予行演習にもなるので、実際の墨付けと同様に1/30の「尺杖」を作って、模型づくりを進めていきます。墨付けのときはこの模型を使い、立体的に見ながら木の組み方などを決めていきます。
これから自然の素材を使った手作りの住まいづくりをできるだけくわしく伝えていきたいと思います。
【みくまりの家】
この夏、工事開始予定の「木と土の家」。
計画が進行中です。
ご夫婦と3姉妹のための住まい。
写真はスタディのために作った1/100模型。
全体的なバランスの確認や、実際の暮らし方を想像してもらうために作ります。
身近な自然の素材を使った素朴な住まいなので、その雰囲気が伝わるといいなと思います。