【祇園の家、内覧会のお知らせ】
祇園の家が完成間近となりました。施主のご厚意で下記日程にて内覧会を開催させていただくことになりましたので、お知らせします。ご希望の方は電話、メール、メッセージなどでお名前、人数、ご希望の時間帯を添えてお申込みください。
日時:2019年12月8日(日) 10時~15時
場所:広島市安佐南区祇園 JR古市橋駅徒歩5分(詳しい場所は申込み後ご連絡致します。)
※駐車場はありませんので、お車の場合は近くのコインパーキングに留めてお越しください。
連絡先:tel / 082-554-7540, E-mail / sasaoka@sasaoka-k.com
2015年に国連で決められた「2030SDGs」(持続可能な開発目標)では、持続可能な社会を目指して17の目標が掲げられました。自分の住まいが何で出来ているのか、「木」だと思っていたものが、本当はビニール製ということはよくあります。SDGsから住まいづくりを見直すと表層的な外見だけでなく、そのマテリアルフローから、社会全体のネットワークを見直す必要があります。持続可能な社会を目指す上で課題は様々で、それら多元方程式を解く一つのカタチとして、「小木土家」は2030年のスタンダードを目指しています。素朴な木と土の器での豊かな暮らしを体験していただき、これからの住まいづくりを考える機会になれば幸いです。
■「祇園の家」でのSDGsに向けての主な取組み
・国産の無垢材や土など自然素材を材料として使う。→目標12. 持続可能な生産消費形態を確保
・次世代省エネ基準をクリア、ゼロエネ相当。→目標7.エネルギーをみんなに、そしてクリーンに
・日本の気候に合った室内環境で、家族の健康を守る。→目標3.すべての人に健康と福祉を
【祇園の家】
外壁の工事が完了し、足場がとれました。
杉板15mmと砂漆喰15mmの外壁。
杉と漆喰の景色がどのように変わっていくのかとても楽しみで、10年後、20年後の姿を想像するだけでワクワクします。
【白木町の家】
白木町で古民家再生工事がスタートしました。まずは1期工事の解体から。来年の春完成予定です。
1期工事では、風呂、洗面、トイレ、寝室を作ります。お風呂は現代版の五右衛門風呂、「直焚き風呂」を設置予定です。
六車工務店が古民家再生した「庭染居」の見学に行きました。
「庭に染まる住まい」ということで庭とどのように繋がり作られてるか楽しみにしてました。
建築と庭ともに既存と新設の部分がありましたが、その境界が分からないほど、丁寧に作り込まれていました。室内からはどこからも庭をながめることができ、緑と一体となった住まいはやはり良いです。これから少しずつ馴染んでいくから、まさに「染まる」って表現がぴったりだと思いました。
六車工務店の皆さん、OBOGの仲間に久しぶりに会えて、近況など語りあえたことが何よりもうれしかったです。それぞれ自分の道を進んでて、とても刺激になりました。
また明日から自分も頑張ろうと思います。
【祇園の家】
外壁に砂漆喰下塗り中です。
木ずり下地に砂漆喰を塗り込んでいきます。
モルタル下地よりシンプルで良いですね。
2020年11月に開催される「第63回建築士会全国大会 広島大会」、ポスターのデザイン担当させていただきました。
広報部会や実行委員会での意見やアイデアをまとめるのに苦労しましたが、無事に採用となりました。
一目で広島だとわかり印象に残ること、大会テーマに込められた災害から復興中の広島の元気さを表現すること、見やすいはっきりとした構成にすることをコンセプトに製作しました。
明日から函館で行われる北海道大会をスタートにこれから1年しっかりPRしていきたいと思います。
広島には、建築の見どころ、美味しい食べ物がたくさんあります。
建築士の皆さん、来年の秋はぜひ広島にお越しください!
「おおなんDIY木の学校」で知り合った中学2年生の一太(いちた)君。大工志望ということで、これから少しずつですが指導していくことになりました。
というわけで一太君の大工修行がスタート。現場の掃除、片付けのあとはノミ研ぎの練習。おじいちゃんが使ってた古い道具をぴかぴかに磨いていきます。
こういう単純作業に夢中になれるのは、一つの才能だなと思いました。
【祇園の家】
造作工事、最難関の廻り階段組立中です。
ジグザクと「ささら」の取付完了して、2階までようやく届きました!
これから段板、蹴込板と順に取付していきます。
「おおなんDIY木の学校」にて。
担当している共通科目の実習が行われました。
1泊2日の合宿形式で、木の知識と加工技術を集中的に学びます。
皆さんの年代、参加理由もさまざまですが、とても熱心に取り組んでいただけて嬉しかったです。
初めて道具を使う方も多かったですが、一日の実習で、さしがね、のこぎり、金槌などを使い、木箱やまな板を作れるようになりました。
そんな中に、木工好きの中学生がいて、ぜひ将来大工を目指してもらいたいなと思いました。
多数申込み頂いてるみたいでキャンセル待ちの講座も多いですが、まだ募集している講座もあるので、興味のある方はぜひお申し込みください。
詳しくはこちら→おおなんDIY木の学校
【祇園の家】
木小舞が完成しました。これからいよいよ土壁塗りが始まります。
土壁塗りの見学会、体験会を下記の日程で開催しますので、興味のある方は是非ご参加ください。
参加費無料です。電話、メール、メッセージなどで申込みをお願い致します。
日時:2019年9月1日(日)10時から12時
場所:祇園の家(古市橋駅から徒歩5分ほど)
駐車場はありませんので、お車でお越しの場合はコインパーキングをご利用ください。
土壁塗り体験は定員8名ほど、汚れても良い服装でお越しください。お子さんも参加できます。
生の土の感触や香りをぜひ体験してみてください。
参考動画 小さな木と土の家 納戸の土壁塗り (僕が自宅納戸を塗ってます。)
【祇園の家 建前のお知らせ】
祇園の家の建前を7月の25、26日に予定してます。伝統構法の木組みを手起こしにて組立ます。応援して頂ける大工さんをあと1〜2名募集してますので、参加希望の方は是非ご応募下さい。
また見学希望の方は、メッセージ、コメント下さい。詳しい場所などご連絡致します。古市橋駅から徒歩5分です。住宅街で駐車場はありませんので、できるだけ公共交通機関でお越し頂ければと思います。
建前のハイライトはスタートダッシュ、25日の8時から10時です。
伝統構法の特徴は、木の柔らかさ、柔軟性を生かして、人命第一に建物の倒壊を防ぐ工夫にあります。そういった木の特性を感じるには建前に参加、見学して頂くのが一番です。現代では貴重な機会を出来るだけ多くの方と共有したいと思います。
「第14回木の建築賞」で「小さな木と土の家」が「木の住宅賞」を受賞し、東京大学弥生講堂にて表彰式が開催されました。
せっかくの東京ということで、旅行をかねて家族で参加させていただき、子供たちにとっても良い思い出となりました。
「木の建築賞」はNPO木の建築フォラム主催で、「いま、求められる木の建築・活動とは」というテーマで選考されていて、これからの未来に向けて伝統の木の住まいとはどういったものか、大工として自分にできることは何なのか、といったことを考えながら、計画、建築してきた「小さな木と土の家」を、建築の過程やコンセプト、デザインをまとめるといった意味で、応募しました。
荒削り、不十分な部分も多々ありましたが、これからの建築としてのポテンシャルを評価していただけたのでないかと思っていて、今回の受賞を励みにこれからさらに「小木土家」を発展、展開させていけたらと思っています。
審査結果発表はこちら→ 第14回木の建築賞
「小さな木と土の家」についてはこちら→ MODEL 小さな木と土の家
第14回木の建築賞にて、「小さな木と土の家」が「木の建築賞(木の住宅賞)」を受賞しました。
昨年のエントリーから、1次書類選考、2次公開プレゼン、3次現地審査と、厳正な審査過程でしたが、小さな住まいをしっかりと評価していただけてとても嬉しく思っています。
「小木土家」を計画、建築するにあたって、様々な課題や問題にぶつかりましたが、一つ一つ解決していく中で、たくさんの発見やアイデアが生まれました。そして、これからの住まいってどんなのが良いんだろうと考えていく中で、ひとつのカタチとしてまとめることが出来たのでは思い、そういった背景やプロセスも含めて、今回発表させていただきました。
初めての試みも多くご支援、ご協力していただいた皆様には本当に感謝しています。誠にありがとうございました。「小木土家」で暮らして2年半となりますが、共に暮らす家族の笑顔がなによりも今、自信となっています。
今回の受賞を励みにするとともに、この賞に恥じないように、これからもコツコツと目の前の仕事に取り組んでいきたいと思います。
【祇園の家】
地元の安神社様により、地鎮祭が執り行われました。
お日柄、天気ともにとても良く、青空がとても清々しかったです。
これからいよいよという気持ちをみんなで共有できる良い機会となり、棟梁としても、より一層気が引き締まりました。
「さしものかぐたかはし」のショールームを担当させていただきました。
最初はちいさな作業小屋を作りたいというお話からだんだんと計画がふくらみ、最終的に素敵なショールームとなりました。
杉の木と漆喰の素朴な空間に優しい雰囲気の家具は良く馴染んでて、きっといろんな人の暮らしに馴染んでく家具なんだろうなと感じました。
工事中には家具の製作風景を見学することができ、スタッフの皆さん、楽しそうに和気あいあいと作業されているのが印象的でした。
自分も将来、こんなチームが作れたら良いなと思いました。
【記憶を紡ぐ家】
建替えまでの荷物置き場として倉庫が完成しました。
「もとの蔵のような感じに」というご要望でした。
室内は木小舞下地に土を塗った荒壁仕上げ。冬になって土を付けたので乾燥に時間がかかりましたが、土の風合いが生きた仕上げになりました。
屋根は古い瓦を再利用しました。コーキングで留めてあったのでそれを剥がす作業が大変そうでしたが、再利用できて良かったです。独特の味わいを生かすことが出来ました。瓦は耐久性が高く、小さなパーツを並べているので再利用しやすく、あらためて素晴らしい素材だと思いました。
外壁は木ずり下地に砂漆喰仕上げ。モルタル下地と比べると、木ずりに漆喰が食い込むので剥離などの心配が少ないことと、中塗りを仕上に出来るので費用を抑えることが出来ます。戦後防火のためにモルタルが普及しましたが、土壁の場合は土壁で防火性能を確保できるので、外壁は自由に選択できます。土壁を使う場合は、外壁も板壁や漆喰など自然のものを使うほうが合っていると感じました。
出来るだけローコストでシンプルにしましたが、とても表情豊かに仕上がりました。
台風の影響で延期になっていた「木の建築賞」の2次選考会が今週の土曜日、熊本であります。全国を4ブロックに分けて4年ごとに各地域で開催されていて、今年は中四国、九州、沖縄ブロックです。大規模な木造建築が増えていて、いろいろな計画の話が聞けて面白いんじゃないかと思います。
僕の発表「小さな木と土の家」は13時15分からです。広島からは一つだけなので、県代表の気持ちで頑張りたいと思います。申込不要です。少し遠いですが、興味のある方はぜひご参加ください。
明けましておめでとうございます!
写真は、修行していた工務店の設計事務所が設計監理していた尾道の「LOG」で、アプローチの木工事を担当させていただいたものです。修行していた当時を思い出しながら、木を刻み組むということに無心で取り組むことができました。
「初心忘るべからず」の初心には3つの意味があり、「是非の初心」、「時々の初心」、「老後の初心」と人生の中でそれぞれの初心があり忘れてはいけないという意味です。今年は、是非の初心に返り、時々の初心を忘れぬよう仕事に取り組んでいきたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。