『みんなでつくる中国山地004号』に、「木と土の住まいづくり」と題して寄稿させていただきました。伝統に生きる大工として、これまでの経験、今考えていること、これからのことなど綴ってみました。そのほか、『住まう』をテーマに中国山地で暮らしている人たちの取材記事がたくさん掲載されています。
現在進行形の中国山地の姿を取材した内容で、年1回発行で100年続けることを目標としています。貴重な記録になると思います。ぜひお買い求めに上、ご一読ください。
我が家に家族が1匹増えました。ヨーキーのメス5歳で、名前はわかば。引退犬を引取りました。1週間ほどですが、うちでの暮らしにも慣れてきました。第2の人生、楽しんでもらえたらと思います。
自宅の水鉢。
睡蓮の花って毎日同じ花が咲いてるな~って思っていたら、朝咲いて、夜閉じるを3日繰り返すんですね。
睡眠するから”睡蓮”だそうです。前から気になっていたことが分かって、妙に納得しました(笑)。
【越し屋根のある家】
島根県邑南町にて新たな住まいづくりが本格始動しました。今回は距離的に遠いこともあり、地元の工務店に施工をお願いし、企画、設計を担当します。これまでは「小木土家」をモデルにした「木と土の家」を設計施工で作ってきましたが、その間いろいろな仕様、納まりを検討して、標準化に取り組んできました。それは、木組みや土壁の住まいに住みたい、作りたいという人に自分の技術やノウハウをできるだけ分かりやすく伝えることができるようにという思いからです。今回は意欲的に取り組んでいただける工務店さんと出会えたことで、設計だけということになるので、これまで培ってきたことをどこまでうまく伝えられるか、自分としても新たな挑戦になります。
邑南町とは、関係人口創出事業の「おおなんDIY木の学校」の講師という立場で関わらせていただいてますが、面白い企画やスポットが次々に生まれてきていて、これからの生き方を模索する人たちが集まってきていると感じます。そういった人たちのコミュニティとして「みんなでつくる中国山地百年会議」というものがあり、百年かけて中国山地の活動を記録していきます。この住まいはその事務局にもなるので、新しい住まいづくり、田舎暮らしの形を提案していけたらと思っています。
「木と土の家」は伝統構法の木組や土壁を生かしつつ断熱材をプラスすることで、標準で次世代省エネ基準をクリアしています。現在主流の住まいは室内に湿気を閉じ込める防湿型の住まいですが、土壁を使うことで透湿型の住まいづくりができます。日本の気候に合った住まいという意味で「木と土の家」はこれからの日本の住まいのスタンダードになる可能性が十分にあると思っていて、その第一歩として今回の住まいを実現できるようこれから努力していきたいと思います。
もともと自宅でデスクワークをしてきたので、これから本格的にリモートワークを検討されている方に、おススメ紹介します。
日中はできるだけ外で仕事して、デスクワークは帰宅して自宅でしてますが、打合せなどのために持ち出すことも多いので、これまでノートPCをメインに仕事してました。ただどうしてもCAD作業やマルチタスクをしようとすると画面が小さく仕事しずらかったです。デスクトップの購入も考えましたが、PC2台を使い分けるのもデータの管理やそれぞれにソフトなどそろえなくてはいけないなど面倒そうでした。
いろいろ試しながら、現在は写真のようなスタイル。ノートPCをメイン機にして、ディスプレイとキーボードで機能を拡張、ノートPCのディスプレイをサブとして利用しています。
この環境で特におススメしたいのが、USB-Cで給電可能なディスプレイ。USB-CケーブルでノートPCとディスプレイをつなぐだけで、ノートPCからの映像出力とディスプレイからノートPCへの給電が同時にできます。つまり、ケーブル1本つなぐだけでいいので、机の上がすっきりするのはもちろんですが、机の下にノートPC用の大きなACアダプターも必要なくなります。また、ケーブルを抜くだけで外に持ち出すことができます。
それとディスプレイを4Kにすることで(ノートPCも4Kのものがあります)、紙に出力するより画面のほうがきれいなので、図面のチェックなど紙に出力することがかなり減らすことができます。またドット感がないので見やすく作業に集中できます。一度4Kを使うと元には戻れません(笑)。
働き方がさらに多様化する中、自分に合ったスタイルを見つけることが大事だと思います。在宅勤務など検討中の方はぜひ参考にしてみてください。
家の前の川に蛍が飛ぶ季節となりました。
蛍雪の功とまではいきませんが、子供たちの集めた蛍をリビング照明に!
外出自粛要請で、娘のバレエも自宅でオンラインレッスンとなりました。
これからはこういう光景が普通になるのかもしれませんね(笑)。
親としては普段見れない様子が見れて良かったです。
【雑木の小道】
春一番に咲く、ピンクユキヤナギ。
春の訪れを知らせてくれます。
明けましておめでとうございます!
写真は、昨年「木の建築賞」授賞式参加のため、家族で東京旅行したときの一枚。これまで取り組んできたことを評価していただき、賞を受賞できたことは、とても嬉しい出来事でした。
そして、春からは「小木土家」をモデルにした「祇園の家」を作ってきました。年末に引越しが済み、自分の作った住まいで子供が無邪気に笑い、歌ってる様子を見ると1年頑張ってきたことが報われるようで、これからも豊かな暮らしのできる住まいづくりで、家族を幸せにできるような仕事をしていきたいと思いました。
課題や迷いも多いですが、自分なりに一つずつ取り組んでいきたいと思いますので、今年も変わらぬお付き合いをどうぞよろしくお願い致します。
「第14回木の建築賞」で「小さな木と土の家」が「木の住宅賞」を受賞し、東京大学弥生講堂にて表彰式が開催されました。
せっかくの東京ということで、旅行をかねて家族で参加させていただき、子供たちにとっても良い思い出となりました。
「木の建築賞」はNPO木の建築フォラム主催で、「いま、求められる木の建築・活動とは」というテーマで選考されていて、これからの未来に向けて伝統の木の住まいとはどういったものか、大工として自分にできることは何なのか、といったことを考えながら、計画、建築してきた「小さな木と土の家」を、建築の過程やコンセプト、デザインをまとめるといった意味で、応募しました。
荒削り、不十分な部分も多々ありましたが、これからの建築としてのポテンシャルを評価していただけたのでないかと思っていて、今回の受賞を励みにこれからさらに「小木土家」を発展、展開させていけたらと思っています。
審査結果発表はこちら→ 第14回木の建築賞
「小さな木と土の家」についてはこちら→ MODEL 小さな木と土の家
第14回木の建築賞にて、「小さな木と土の家」が「木の建築賞(木の住宅賞)」を受賞しました。
昨年のエントリーから、1次書類選考、2次公開プレゼン、3次現地審査と、厳正な審査過程でしたが、小さな住まいをしっかりと評価していただけてとても嬉しく思っています。
「小木土家」を計画、建築するにあたって、様々な課題や問題にぶつかりましたが、一つ一つ解決していく中で、たくさんの発見やアイデアが生まれました。そして、これからの住まいってどんなのが良いんだろうと考えていく中で、ひとつのカタチとしてまとめることが出来たのでは思い、そういった背景やプロセスも含めて、今回発表させていただきました。
初めての試みも多くご支援、ご協力していただいた皆様には本当に感謝しています。誠にありがとうございました。「小木土家」で暮らして2年半となりますが、共に暮らす家族の笑顔がなによりも今、自信となっています。
今回の受賞を励みにするとともに、この賞に恥じないように、これからもコツコツと目の前の仕事に取り組んでいきたいと思います。
台風の影響で延期になっていた「木の建築賞」の2次選考会が今週の土曜日、熊本であります。全国を4ブロックに分けて4年ごとに各地域で開催されていて、今年は中四国、九州、沖縄ブロックです。大規模な木造建築が増えていて、いろいろな計画の話が聞けて面白いんじゃないかと思います。
僕の発表「小さな木と土の家」は13時15分からです。広島からは一つだけなので、県代表の気持ちで頑張りたいと思います。申込不要です。少し遠いですが、興味のある方はぜひご参加ください。
【小さな木と土の家】
増築中の納戸に土壁を塗りました。
上手く塗れるようになってくると楽しくなりますが、一枚塗り終えると腕が上がらなくなります。
納戸なので中塗りせず、このまま乾燥させて荒壁仕上げにしたいと思います。
また完成したら報告します。
「木と土の建築展」取材記事が本日の中国新聞朝刊8面に掲載されてます。
ぜひご一読ください。
建築の業界紙「中建日報」に知事賞受賞の記事が掲載されました。
「木造住宅の新たな方向性を示している」という解説は、計画の趣旨を理解していただけたようで嬉しかったです。
ぜひご一読ください。
「小さな木と土の家」の昨年1年分の電気料金の明細を公開します。
1月9,884円、2月14,268円、3月17,853円、4月17,398円、5月8,717円、6月6,966円、7月7,495円、8月8,946円、9月8,032円、10月7,777円、11月8,433円、12月11,726円で、合計127,495円でした。一月あたりに換算すると10,625円/月です。
オール電化住宅で、ガスや灯油、薪などは一切使っていないので、電気代がそのまま「小木土家」の年間光熱費となります。食器洗い乾燥器、洗濯乾燥機は毎日1回以上使っていて、月々1万円ちょっとの電気代で納まっているので、とても良い結果だと思います。
4月の電気代が高いような気がするので、もう少し節約すれば、1万円を切ることも可能ではないかと思っています。
来月からは、太陽光発電が稼働するので、純粋な電気代は計算しづらくなるのですが、また発電についても報告します。
ひろしま住まいづくりコンクール2017にて「小さな木と土の家」が広島県知事賞を受賞しました。
昨年の11月の現地審査で、審査委員の方々に実際に我が家を見ていただき、今回のような最高の評価をしていただけたことをとてもうれしく思っています。
初めての試みもたくさんありましたが、結果、うまく出来たんじゃないかと思い、このコンクールを発表の場としました。「小木土家」で考えたこと、経験したこと、出来て感じたことなどまとめました。応募資料を上に載せていますので、ぜひご覧ください。
今回の住まいづくりでは、たくさんの人に協力していただき、本当にありがとうございました。これからも良い住まい、豊かな暮らしを提案していきたいと思います。
広島県の審査結果発表はこちら→ 「ひろしま住まいづくりコンクール2017」審査結果
価格や仕様はこちら→ MODEL 小さな木と土の家
今日は暖かいからデッキでランチ。
■自然乾燥材はどちら?
木材の乾燥の仕方はいろいろあるけど、大きく分けると大きな窯などで機械的に乾かす人工乾燥と、桟積みして天日と風で乾かす自然(天然)乾燥に分かれます。上の写真を見てどちらが自然乾燥が分かりますか?ここでは、それぞれの特徴と見分け方を紹介していきたいと思います。
■なぜ木を乾燥させるのか
立ち木(山の生えている木)の状態では杉や桧の含水率は150%以上あります。つまり、木だけの重さより1.5倍以上の水分を含んでいることになります。木を伐採するとこの水分が徐々に抜けて、この乾燥につれて縮んでいきます。野菜なども乾燥させると縮みますが、これと同様の現象が木材にも起きるわけです。
木材に含まれる水分は、外側の新しい組織ほど多く含まれていて、芯に近い部分ほど油分が多くなります。
ちなみに外側の白い部分を白太(シラタ)、内側の赤い部分を赤身(アカミ)と呼び、白い部分が25年ほど経つと赤くなります。外側の方が水分が多くてよく縮むから、木は乾燥すると外側が割れてしまいます。写真は桧の丸太の端材を自然乾燥させたものです。
今年の夏はとても暑いですね。日本の夏は蒸し暑くてとても不快指数が高いです。そんな日本の家では、快適に過ごすために調湿がとても大事です。今回は、「小木土家」の調湿性についてまとめたいと思います。
■木の家の調湿量はどのくらい?
まずは木の調湿量についてです。少し数学的な話になります。木材の含水率は下の式で計算できます。
木材の含水率=木材中の水分の質量/全乾質量(木材だけの質量)×100
日本での木材の気乾含水率(乾燥した木の屋外での含水率)は年間でおおよそ11~17%の間で変化しています。また、冬の暖房された室内では5~7%ほどまで下がります。つまり、日本の住宅の室内に使われた木材は少なくとも10%は年間で含水率が変化していることになります。
この10%という数値を基に「小木土家」の調湿量を計算してみます。「小木土家」で室内に使われている木材の量は、構造材、板材、家具材を合わせると16.6m3ほどになります。これに杉材の気乾比重0.38t/m3を掛けて、
16.6m3×0.38t/m3=6.3t
となり質量が6.3tだとわかります。これは、含水率15%の時の質量なので、次に全乾質量(木材だけの質量)を求めます。
1.15×全乾質量=6.3t
全乾質量=5.5t
水分の変化量は10%なので、
5.5t×0.1=0.55t=550kg
水の比重は1.0kg/ℓなので、「小木土家」の木材の調湿量は550ℓとなり、とても多いことが分かります。
木の調湿機能でもう一つ大事なことがあります。それは、湿度の変化に対して平衡状態になるまでの反応時間についてです。木の反応時間は板厚に比例していて1日/mmです。つまり、30mmの板なら30日かけて平衡状態になるということです。120mm角の柱が2面室内に面していたら60日かかります。木の反応時間は遅く、厚みがあるほど長くなります。
無垢の厚板をたくさん使って、構造材を表しにしていることで、半年かけてゆっくりと調湿することができます。半年で550ℓなので、単純計算すると1日当たり3ℓほど吸湿または放湿していることになります。
また、エアコンや除加湿機を使ったアクティブな調湿と大きく違うのは、木の家のパッシブな調湿は部屋の隅や収納の中など湿気のたまりやすいところほど、木の表面積が大きくなるので効果が大きくなることです。
■土壁の調湿量は?
では次に土壁についてです。「小木土家」では荒壁と中塗り合わせて3.3m3の土壁を使っています。土壁の調湿量は約12kg/m3なので、
3.3m3×12=40kg
これで、土壁の調湿量は40ℓとわかります。
実は、木と比べると土の調湿量はとても少ないんです。しかし、土壁の優れているところは湿度変化に対する反応時間で、土の反応時間の目安は0.1日/mmと、とても速いんです。つまり、10mmの厚みの土壁が一日で反応するということです。
夏の夕方から夜にかけて、晩御飯の準備や、お風呂に入ることで大量に出る湯気などの湿気を短時間で吸い取ってくれます。10mmの厚みの土壁の調湿量は120g/m2で、「小木土家」の土壁の表面積が115m2なので、
115m2×120=13800g=13.8kg
なので、土壁の1日の調湿量は13.8ℓとなり、木に比べてとても多くなります。
ゆっくり調湿する木と、すっと湿気を吸い取ってくれる土を合わせて使うことで、特に夏の室内の湿度を快適に保ってくれます。
夏休みになったので、そうめん流しやりました(^^)。
子供たち楽しそうでした。簡単にできるので、週一くらいで開催しようと思います。
暑い毎日ですが、負けないように夏を愉しみたいですね!!
「小木土家」の空気環境測定を行いました。
空気環境測定とは、ホルムアルデヒドやトルエンなどの揮発性化学物質(VOC)の室内濃度を測定することです。シックハウス症候群の原因となるVOCは建材や家具などの接着剤や塗料に主に含まれていて、高濃度に汚染された空気を長時間に渡って吸入すると、頭痛や吐き気、めまいを引き起こすとされています。そのため、2003年に改正された建築基準法では、「ホルムアルデヒドを発散する建材の使用制限」や「24時間換気の義務付け」などが新たに加わり、VOCの室内濃度が厚生労働省の指針値を超えないような対策が取られています。
しかし、いくら換気しているからとはいえ、VOCが揮発していることには変わりなく、特に揮発濃度の濃い新築後5年間というのは、子供のいる家庭にとっては、小さな子供が家で過ごす時間の長い時期で、外より室内の空気のほうが汚れているというのは、せっかくの新しい家なのにとても残念なことです。
そこで、「小木土家」では以下のような対策をとりました。
・木材には集成材を使わず、無垢の木を使用(集成材には大量の接着剤が使われています)
・壁には、混ぜ物なしの、純粋な土壁を使用・断熱材は、ポリエステル100%のパーフェクトバリアを使用
・防蟻材は、揮発のないホウ酸を原料としたものを使用
(農薬系の防蟻材は壁内で揮発したものが換気によって逆に室内に流入しているので注意が必要です)
・システムキッチンや量販店の家具は使わず、無垢の木を使ったオーダーメイドの家具を使用
今回の測定では、最もVOCの濃度が高い時期を狙って、家具なども揃った新築後半年で、気温も上がってきた6月に行い、あえて換気設備を全て止め、締め切った状態で、測定しました(通常は換気しながら測定します)。結果、測定した7種のVOCで、6種が指針値の1/10未満、アセトアルデヒドが1/5という結果でした。
ここで、アセトアルデヒドが微量に検出されていますが、これは無垢の木から発生したものだと考えています。実は無垢の木からも微量ですが、アセトアルデヒドが発生しています。また、お酒を飲むと体内でアルコールがアセトアルデヒドになる(二日酔いの原因と言われています)ので、人から発生したものもあると思います。
自然のものにこだわって住まいづくりをする一番の目的は快適で安心な住まいをつくることで、今回の測定結果は、「小木土家」の設計から施工までの間、目標としてきたもので、良い結果にとても満足しています。接着剤を大量に使った家を高気密で作って、24時間換気しないと住めないというのはどても不合理で、また、せっかく断熱材を入れても0.5回/時の換気というのは、かなり熱をロスしています。熱交換型の換気扇もありますが、湿度は交換しないので、夏は除湿した室内に湿気を取り込み、冬は加湿した室内に乾燥した空気を取り込むので、日本の気候にはあまりあっていません。普通に生活していれば、人の出入りや、キッチン、トイレ、洗面室の換気などでも十分換気できています。
24時間換気はすべての住宅で義務だったりと、日本の風土にあった日本らしい住まいづくりをしているのに、法律が逆に足かせのようになり、難しい部分もありますが、そんな中でも方法はいろいろとあって、皆さんに関心を持っていただいて、少しずつでも良い方向に変わっていくことを願っています。
【小木土家】
小木土家のグリーンプロジェクト進行中です。
好きな草花をいろいろ植えてます。安く買えるところを見つけたので、今日はコデマリ、シモツケ、ユキヤナギ、ヤブランなど植えました。
土いじりは楽しいですね(^^)。
【小木土家】
植栽工事がスタートし、庭にヒサカキ(姫榊)を植えました。
常緑の小高木で、春に小さな白い花、秋に小さな黒い実を付けます。
花はスパイシーな香りがするみたいです。
榊の代用に使われたりします。
株立ちで樹形が良く枝がきれいに広がっているので、木陰が心地良いです。
隣には、同じく常緑のシラカシ(白樫)を植える予定です。
日本の里山に広がっていた優しい木陰の雑木林をイメージしながら、
梅雨までに植栽工事、外構工事を少しずつ進めていきだいと思います。
家族の命を守るため、安心、安全な住まいをどのように作っていくか。伝統工法の木組みをベースとして、現在の耐震基準よりもさらに安全な構造とするため、「木と土の家」の構造についての基本コンセプトをまとめました。
明けましておめでとうございます!
今年は妻と子供たちが帰省してて一人なので、今日からゆっくり始動します。
独立してからこの4年間で、テーマにしていた「古民家再生」「リノベーション」「スモールハウス」「木と土の家」をひと通り経験することができたので、これまでの経験や知識を一度整理してまとめて発信します。
また「小木土家」での暮らしの体験や様子などもアップしていきます。
「伝える」ということをテーマに、リアル、非リアル問わず、たくさんの方と交流して、さらに飛躍の年としたいと思いますので、集まりやイベントにはぜひお誘いください(^^)/。
では本年もよろしくお願い致します!
【小木土家】
内覧会へお越しいただいた皆様、ありがとうございました。
久しぶりの出会い、新たな出会いがあり、とても充実した2日間となりました。
特に印象的だったのが、お子さんが元気に走りまわったり寝ころんだり、またハイハイする姿で、「気持ち良いね。」って言ってくれてたことです。
素直な感想が聞けて、とてもうれしかったです。
自分としても広島に戻って4年となり、一つの節目を迎えたように思います。がむしゃらにやってきた4年だったので、この辺りで一度振り返り、これからのことについてゆっくり考えたいなと思っています。
といっても来週引っ越しなので、ゆっくりもしてられないんですが(^^;。
【小木土家】
アプローチの土間を洗い出してます。
ジャミコンの洗出し仕上げです。きれいに石が出てきました。
寒いけど、朝日が当たって気持ち良いです(´∇`)。
「小さな木と土の家」完成内覧会のお知らせ
日 時:2016.12.10(sat)-11(sun) 10:00~16:00
家族4人のための25坪の小さな住まい。木や土を使いハンドメイドで建てました。自然のぬくもりに包まれた住まいをぜひご体感ください。
場 所:広島市安佐北区三入6-18-22
予 約:不要
連絡先:090-3377-3745(佐々岡)
y.sasaoka.1220@gmail.com
内覧会両日以外でも、18日までご案内できますので、ご希望の方はご連絡下さい。
また積雪などの場合は、HPにて道路状況等、報告しますので、ご確認の上お越しください。
【小木土家】
キッチンは杉の無垢材と特注のステンレスワークトップで作ったオーダーメイドキッチンです。
LDKの中心につく水栓はずいぶんと悩みましたが、GROHEのタリスにしました。
機能的で使いやすく、とても良いデザインです。
【小さな木と土の家】
玄関土間に大谷石を敷きました。
30×300×900の石を眠り目地で乱貼りです。
フランク・ロイド・ライトが好んで使った石で、とても柔らかく、みそと呼ばれる独特の表情が特徴です。
エイジングする石としても有名で、青みがかった色から茶褐色に変化していきます。
逃げのない仕事で意外と難しかったですが、大工と左官の共同施工でなんとか納まりました(^^)v。
「杉」と「大谷石」の相性はとても良いと思います(^^)。
【小さな木と土の家】
和室に縁なしの目積畳が入りました。
普通の畳より目が細かく綺麗です。
2.1m角のスペースに9枚の畳を市松にしています。
リビングの続きに使ったり、子供に遊び場や客間として、フレキシブルに使えるのが畳の部屋の良いところですね。
小さな空間ですが、とても便利な部屋になりそうです(^^)v。
【小さな木と土の家】
荒壁の現在の写真です。
木小舞の上に土をつけて乾燥した状態です。
木小舞やワラのあとが透けて見えてます。
割れが入っているのは、乾燥による収縮によるものです。
面白いテクスチャなので、このままでもいいかもと思ったりもしますが、もうすぐ中塗りなので、見納めです。
また中塗りの様子は紹介したいと思います(^^)/。
【小さな木と土の家】
床を張っています。
大引きの間にパーフェクトバリア90mmを入れて、杉の本実板30mmを張ります。
吸湿性のある杉の下に、透湿性のある断熱材を入れることで、暖かくさらっとした心地よい床となります(^^)。
【小さな木と土の家】
玄関にレバーハンドルが付きました。
HORIの一番小さなレバーハンドルです。
柔らかなフォルムで、手によく馴染みます(^^)。
【小さな木と土の家】
申請が受理されて、奈良の木ブランド課の補助金事業となりました(^^)。
「広島の家は広島の木で建てましょう」という地域縛りは、正直あまり好きではありません。
木は樹種によって、性質が違うように、同じ木でも、地域や育て方、製材方法など、によって個性や表情があります。
小木土家では、土台から柱、梁、外壁、床、家具まで、全て杉です。吉野杉をメインに使って、各部材ごとに各産地から、適した材を選んでいます。
総杉造り、総広島産造りなど、ある条件のもと、木を選んで行くことは、大工にとっては技量が必要で、やりがいもあります。
そういった意識なしに、単純に広島の木で建てたから良いというこどではないと思います。
各産地それぞれが特色を出して、選択肢を広げていくことが、国産材の利用を増やしていく上で重要です。
補助金の多くは、「その県内で建てる建物または県内の業者」といった条件がつくことが多い中、他県であっても奈良の木を使えば、支援するという制度は、とても良いことだと思います!