富山県にある職藝学院で、大文賞の表彰式に出席しました。
大工や、家具、庭師といった職人を育てている学校です。
広い敷地に多くの作業場や校舎があって、学生が技術を学ぶには、
とても恵まれた環境でした。
社会に出ると技術を磨く場は少なくなっているので、
ここでじっくりと学べる学生さんは羨ましいですね。
ただ、大学を出てから、現場で学んできた私がこの賞をいただいているということは、
やはり技術だけでは、今の社会は通用しなくなっていることを象徴していると思います。
講師に任命していただいたので、
私が学生に伝えられることはそのあたりのことかもしれませんね。
この賞は六車親方の元での経験が評価されて受賞しました。
親方に言われた仕事を懸命にこなしてきたことが、いかに貴重な体験だったか、
独立した今改めて、実感しています。
ありがとうございました。